イルミハール

163 ジャナーザ(葬儀)について 死が近いムスリムは右倒しにし、顔をキブラに向けます。その人 のそばではカリマ・シャハーダが唱えられ、スーラ・ヤースィーンが 唱えられます。 亡くなった場合、布を顎の下から通して頭の上で縛ります。目を 閉ざし両手は両側に下ろします。腹部の上には、膨らまないように鉄 片を置きます。遺体を洗うまで傍でクルアーンは唱えません。別室で あれば唱えても構いません。遺体を洗う際、遺体の足をキブラに向け て、洗い場に仰向けに寝かせます。アウラの場所(隠さなくてはなら ない場所)を開けることなく服を脱がせて温めた水で遺体を洗います。 亡くなった者が礼拝責任のある者であった場合、それを洗う者は 手に布を巻いて、遺体のアウラの場所を開けずに洗います。遺体の口 や鼻に水を入れず、ウドゥー(アブデストゥ)をさせます。遺体にグ スルが必要であることを知っている場合、口や鼻に水を入れます。グ スルが必要ではない場合、指に巻いた布で唇の内側、鼻の穴やおへそ を拭きます。 頭や顎髭を石鹸水で洗います。しかし髪の毛はとかしません。洗 う者は、この後遺体を左側に倒し右側を、右側に倒し左側を洗います。 その後、遺体の上半身を背後から抱き起こし自分にもたれさせ腹をな でます。排出器官から何かがでた場合、水で流します。再びウドゥー(ア ブデストゥ)をさせる必要がありません。最後に遺体を清潔な布で拭 いて、カファン(遺体を包むため使う白くて大きい枚数の布)で包み ます。 カファン カファンとは、亡くなったムスリムの遺体を包んで、墓に入れる 布です。

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